のっけから、みすぼらしいリヤカーをお見せして申し訳ありません。

このリヤカーは当町会で主にお祭りの時に使用していたものですが、3年間もお祭りが開催できず、その間、雨ざらしにされた成れの果てが、この姿です。（自分も含めた誰もが、あまり関心を寄せなかったせいでもあります。反省します。）

今年は４年ぶりに祭礼が行われる予定との事で、当町会でも打ち合わせや準備が始まっています。お祭り会場の設営は全員で行いますが、その他にも各部、各人にそれぞれ役割が割り振られます。私は、防災部としては当日の警備や交通整理、個々としてはテントや調理器具の手配（レンタル）、神輿運搬のトラックの運転を担当します。そして今年はこのリヤカーのレストアも行う事となりました。

この年季の入ったリヤカーは、フレームは錆が出て穴も開いており、何年か前のお祭りの時に、仲間と苦労して張り替えたベニヤは腐ってボロボロでした。そこでまず手始めにフレームと車輪のサビを落とします
ある程度のサビを落としたらシルバーのサビ止め塗料を塗っていきます
タイヤはかなり古くヒビ割れもありましたが、ツヤなし黒スプレーでごまかしてそのまま使用します
塗装後　―　遠目にはきれいに見える
フレームはツヤあり黒スプレーで上塗りしていきます
ボディーの素材は、黒のフレームに映える様にシナ（準両面）15ミリ厚ベニヤを使用し、表面にウレタン塗装を施します
完成　—　車輪のメンテ用に車軸のところのベニヤを穴開けています
古いリヤカーで、かなり酷使したせいかフレームが歪み、ボディーのベニヤはサイズを合わせるのに苦労しました。仕事の合間や休日を利用しておよそ一か月ほどかかりましたが、そこそこの出来栄えかなと自賛しています。

今年のお祭りにはこのリヤカーが給水を積んで、神輿と共に町内を廻ります。恥ずかしくない物を見せられたかなと思うと同時に、その光景が祭りばやしと共に思い浮かびます。どうか安全で皆の心に残るお祭りが開催できます様に。
 
 
 
※　『祭ばやしが聞こえる』　　柳ジョージ（1948～2011）　　ドラマ『祭ばやしが聞こえる』（萩原健一主演）の主題歌