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相変わらずのコロナ感染に気を遣う毎日が続きますが、新たな感染者が増加するのを見るに、一体いつ収束するのか予想も出来ず、このまま感染に気を付けながら生活する事が普通になって行くのではないかと朧気に感じています。
コロナ感染が広がりはじめた昨年の春頃から、一般の方からの注文や問い合わせが増えています。ご自分でデスクや棚などを作るための材料の注文や、材のカット、穴あけ、溝を付ける加工の依頼など多く引き受けさせて頂きました。
この日もラーチ合板(針葉樹構造用合板:カラマツ)の角度を付けたカットを行いましたが、お客様に話を伺ったところでは、カットを引き受ける業者がなかったとの事でしたが、このカットに限らず、材を販売する事すらお断りする様な状況が現在起きている事をご存知でしょうか。
「ウッドショック」なる言葉がTVや新聞で言われていますが、現場ではその影響の大きさを実感しています。これは米国に於けるコロナによる郊外への戸建て住宅建設の急増によって、日本向け輸出木材の品薄と価格の高騰が起きている訳ですが、建築用材だけでなくベニヤや、米国産広葉樹・家具用材にも影響が及んでいます。材の値上がりはもとより、材の品不足も深刻で、業界では無垢材の不足を積層材・集成材や合板、エンジニアードウッドなどで代用していますが、それすら供給が続けられるか分からない状況になっています。
仲間内ではこの状況がいつまで続くのかと深刻に話をしていますが、全く予想がつかず、なす術が無い状態です。
コロナ禍は我々の生活様式を一変させてしまいましたが、材木業界もその影響を強く受けています。コロナ後の世の中は材木業界も新たな道を模索し続ける事になるのだろうと感じています。