鬼胡桃とウォルナット

鬼胡桃とウォルナット

今年の二月は比較的暖かく、梅の花がすでに見頃を過ぎようかとも言える程です。この暖かい陽気に、散策に出かけるのも楽しく、近場の「林試の森公園」や「目黒不動尊」へ足を延ばし、正月太りの体と心をリフレッシュしています。

現在、新型肺炎の感染が心配され、人混みのある場所に行くのはとても気を使い、休日には出かけたくても尻込みしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、気晴らしに材木に関するクイズを出しますので、解いてみて下さい。

問題 - 次に挙げられる材木名から連想されるものは何でしょうか? (答えは下に)

「桂(カツラ)」、「桜(サクラ)」、「胡桃(クルミ)」、「花梨(カリン)」、「楓(カエデ)」

ヒント 次の材名にも共通しているかも

「水木(ミズキ)」、「梓(アズサ)」、「檀(マユミ)」、「紅葉(モミジ)」、「棗(ナツメ)」

簡単ですね。ヒントでお分かりになった方も多いのでは。材の名称に関して補足して説明します。

※「楓」・「紅葉」は正式には「板屋楓(イタヤカエデ)」
※「胡桃」は「鬼胡桃」・「沢胡桃」とあり、家具材としては主に「鬼胡桃」が使われます。
※「梓」は「水目(ミズメ)」*諸説あり
※「檀」はニシキギ科で、木象嵌や寄木、挽物玩具などに利用。
※「棗」はクロウメモドキ科で、旋削、彫刻、小細工に向く。
※「水木」はミズキ科で、挽物玩具(こけし等)に利用。

表題の写真は「鬼胡桃」ですが、「ウォルナット」と共に銃床(じゅうしょう)には最も適していると言われます。狂いが少なく、表面が滑らかで、緻密な材です。(下の写真はウォルナット)鬼胡桃とウォルナットウォルナット材は家具材として人気も高く、流通も安定しています。どちらもクルミ科ですがウォルナットの方が色も濃く気乾比重も大きいです。(重めで、硬め)

現在、鬼胡桃材の良材の流通はとても少ないです。限りある資源の保護と、有効利用のバランスをうまく取りながら、後世までこの優良材の利用・活用の伝統を残していけないものかと考えてしまいます。

問題の答え - 人の名前(特に女性の)   他にも「槙(マキ)」、「杏(アンズ)」、「桃(モモ)」、「梅(ウメ)」など

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