メンテナンス
材木屋が仕事を行う上で欠かせないものと言えば、トラックが挙げられます。材木を問屋や市場から仕入れたり、お客様まで配達する時に、また長さ5メートル以上の長材や、人力では扱えない重量の材などを運搬する時にもトラックは欠かせません。
人間に定期健康診断がある様に、トラックも年一度の車検で車体の検査を行いますが、その他にもこまめにメンテナンスを行い良い状態を維持する事が必要です。当店のトラックも専門的な技術が必要な修理や整備はカーディーラーや自動車整備業者に依頼しますが、簡単な整備、点検は自分で行う様にしています。
そうは言っても素人の自分にできる事は限られます。バッテリー交換や補水、オイル交換や点検、タイヤ点検と交換(ローテーション)、各種液の点検と補充(冷却水、ブレーキオイル、ウォッシャー液)、ランプ球やワイパーブレードの交換などです。
誰にでも出来る簡単な事柄ですが、面倒だったり、時間が無いなどで業者に頼む方も多いのではないでしょうか。幸いにも自分には時間的な余裕があり、機械いじりも嫌いではないので苦にならず楽しみながら行っています。
この日はタイヤのローテーションを行いました。タイヤの残り溝が前後で違うので(前輪の方が減りやすい)入れ替えて長持ちする様にします。
表題の写真は必要な道具で上から車載ジャッキとラチェットハンドル、車載タイヤレンチ、トルクレンチです。トルクレンチのみ購入品です。
手順はまずスペアタイヤを降ろします。次にジャッキアップして前輪を外します。外したフロント側にスペアタイヤを仮固定しておきます。外したタイヤの異物の確認や清掃も行います。
次に後輪を外し、先に外した前輪をセットします。五つ穴のボルトは対角線上にボルトを順番に締めて行き、最後にトルクレンチで規定値で締めてゆきます。(マニュアルには89~117N・m(kgf・m)とあり114N・mで締めます)
次に反対側の前輪を外し、ひとつ前に外した後輪をセットします。次は残った後輪を外し前輪をセット。最後に仮止めのスペアタイヤを外し後輪をセットしスペアタイヤを戻す。その都度ジャッキアップするのは面倒ですが、輪留めをして安全はしっかり確認します。
今回はスペアタイヤの残り溝が一番少なかったので使いませんでしたが、スペアタイヤを含めたローテーションが理想です。
自分で整備を行えば愛着も湧きますし、自車の状態を把握して運転にも「気を付けよう」となります。少しでも長く乗り続けられる様に手間をかける事は、自分にとっては楽しみな作業の時間と言えますでしょうか。