うれしい出来事 三たび

2019年9月29日の店主日記『うれしい出来事』にて、学校の課題で大きなトーテムポールを彫り上げ表彰を受けた中学生を取り上げましたが、実は昨年今年と3年続けて生徒さんの木彫作品が表彰を受け、その都度ご連絡をいただき、素材を提供したものとしては素直に喜ばしい出来事でありました。
今年の作品は「真実の口」でした。直径1,200mm×厚み30mmの特注のパイン集成材を提供させていただきましたが、その作品の大きさから受ける迫力で、見る人は圧倒されたのではないかと思います。
(*「真実の口」はオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペック主演の映画「ローマの休日」でも有名で、偽りの心を持つ人が手を入れると切り落とされるとの伝説がある)
昨年の作品 作品名「麒麟がくる」 パイン集成材1,200×700×30mm彩色(さいしき)前 (*このモデルは京都 西本願寺の国宝 唐門の麒麟との事で、キリンビールのマークのモデル : 勉強になります)
生徒さんの最初の作品 作品名「喜怒哀楽」:NZ松(ラジアタパイン)300×300×2,000mm
最近はデザインやプロダクトを専攻する学生は、自由課題では素材として無垢の木材を選ばなくなったと知り合いの先生が嘆いておりました。材木屋としては非常に寂しく感じます。
今回の生徒さんは「木」を素材として選び、見事な作品を完成させましたが、これから成長する中で様々な素材と出会うと思います。その様な時にはぜひ「木」に親しんだ経験を忘れずに、活かして欲しいと切に願います。
(*生徒さんのご両親には、毎回丁寧なご連絡をいただきました。また、写真の使用の許可を頂き感謝です。ありがとうございました。)