材の選択のアドバイス
この日は出荷予定のタモ材の玉(ぎょく:寸検)取り作業とトラックへの積み込み作業を行っておりました。
タモ材は厚み34㎜(一寸一分)の板目人乾材で、お客様の要望で幅200㎜上の材を0.4㎥集材いたしましたが、この幅の材を集めるのも一苦労です。年々、材の平均幅が狭くなって来ており、現状ではタモ材の幅200㎜上は少ないです。バンドルにもよりますが全体の3割~4割前後といったところでしょうか。
バンドルから広めの材をごっそり抜き取ると、残りは狭い材ばかりで売りにくくなりますから、幅広材のみの出荷は多少割高の価格設定にはなってしまいます。どうぞご理解の程よろしくお願いいたします。
写真はタモ材6丁をある特徴別に出してみましたが、(右の3丁と左の3丁)どの様な違いかお分かりになりますか?
見た目の違いは右に比べて左は色が白っぽく目が粗い事が分かります。一般にはこの目粗で白っぽい材の方が硬くて重い材と言えます。(例外もあります) 右側の目が細かく多少色の付いている材の方は軽く加工も容易です。
ただし、どちらが良い悪いという事ではなく、お客様によっても好みの材が分かれます。硬い材は木地仕上げでは艶(つや)がありますし、柔らかい材は手加工には向いています。
長年、材木屋をやっておりますとお客様の好みの材や、どの用途に向いている材なのかなどある程度分かる様になってきます。出来るだけお客様のご要望に応えるべく対応させていただく所存です。どうぞよろしくお願いいたします。