割れ止め作業

割れ止め作業

ゴールデンウイークの5月3日、朝から晴天のさわやかなコンディションでしたが、コロナ下の緊急事態宣言が出されている中では、むやみに出かける事は避け、在庫の養生作業を行う事にしました。

天乾中のケヤキ材(厚み66㎜、両耳材)の割れ止め作業を行いましたが、準備に木工用ボンド(3㎏)、ローラーバケ、バケツ、鎹(かすがい)、玄能、台棒などを用意します。

木口に大き目の割れがあれば鎹(かすがい)を位置をずらして2本打ち込みます。(休日なので打ち込む音には気を遣います。)

木工用ボンドをバケツに入れ、水を足して良くかき混ぜゆるくします。(3㎏木工用ボンドは余らせても保存が面倒なので使い切る様にする。因みに2,000×600~800㎜幅の材が11丁でちょうど使い切るくらいでした。)

材の両木口と木口から200~300㎜の部分をぐるりと塗り、材両面の板目部分を塗る。(柾目部分はあまり割れない。また、乾燥する余地を残す意味もある。) ※追記 材面の中板目部分を塗り、その脇の追柾部分は乾燥を進めるために塗らない様にする。

ある程度ボンドが乾いたら桟棒を入れて隙間をあけ乾燥させる。出来れば直射日光を避ける。当店では敷地も狭いので、林場に立てかけて乾燥させますが、常に状態を見て管理する事が必要です。

又、虫害を防ぐために本来ならば樹皮は生木の時に剥ぐのが理想ですが(生木の方が剥ぎやすい)ケヤキはなかなかきれいに剝がれないので無理に剥がさない。乾燥すると剥がれやすくなります。ただし、鉄砲虫(カミキリムシ)の虫害には十分気を付ける事が大事です。(樹皮の表面によく見ると小さな穴が開いていればテッポウムシです。)

作業中にはもの珍しいのか、声をかけられたり、質問されたりと興味を持たれた方がわりといらっしゃいました。少しでも材木に対する興味や理解が深まる様になれば我々もやりがいが高まります。どんな些細な事もご返事致しますので、気軽に声をかけて下さればと思います。

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