長閑(のどか)な ひと時
材木問屋や材木関連企業が多く集まる新木場は湾岸地域にあります。新木場に移転する前の深川・木場地区も水路が多く、水運を利用して原木の運搬や貯木がされていました。私も幼い頃に、貯木された丸太の上におっかなびっくり乗っていた事を思い出します。
現在の新木場には貯木された原木はとても少ないです。最盛期には大量の原木で水面が見えない程だった光景も、今では一面に水面が広がる光景に変わっています。
私が材木業界に入って三十年以上が経ちますが、当初は運河に面した江東区新砂の広葉樹問屋に勤めていました。ここでは休み時間にハゼ釣りをしたり、行き交う船を眺めたりと、会社が水辺の立地にある事が嬉しかったです。
それだからなのか、今でも新木場に行く時は心が軽やかです。海が見える場所にいる事、海の側で潮風を感じながら働く事は自分にとっては心に安らぎをもたらす効果があるのかもしれません。
新木場での仕事の合間の、時間に余裕のある時は、静かな「若洲海浜公園」や「有明」などでボーっと過ごす時間が好きです。と言うより、その時間のために逆算して仕事をしているのが本当の気持ちなのかもしれません。
※ 写真は有明:ビッグサイト近くの「水の広場公園」