道具を考える

道具を考える

毎年12月の第一日曜日に当町会では「餅つき大会」を開催します。当店も薪を提供し4基の釜でもち米を蒸して餅つきを行います。鉞(まさかり)や鉈(なた)で薪を割るのも楽しく、薪割りをした事のない人には新鮮な体験のようで、特に大人の男性は夢中になって手伝ってくれます。
(昨年の餅つきの様子)道具を考える
ところが昨年の餅つき大会時に近隣より煙に対する苦情が出て(新築のマンションに住む若い方でした)住民の方に迷惑はお掛けできないと、今年からはガスで行う事になりました。煙に対しての苦情は理解できるところもありますが、薪を使った釜焚きは非常時に対する備えの意味もあり、また昔からの風情が失われるようで残念な気持ちもあります。

薪割りのために、鉞(まさかり)の柄を付け替えたり、刃を研いだりする事も無くなり、こうした道具を使う機会がなくなるのは寂しい思いです。当店では祖父の頃からの道具類がいろいろ残されており、今では使われずに物置きの中にしまわれています。この機会に何があるのか確認をと思い引っ張り出してみました。一例を紹介してみたいと思います。(上の写真は鉞と斧(おの))

「祖父が使っていた鋸(のこぎり)」道具を考える「手斧(ちょうな)」道具を考える「銑(せん)」道具を考える「鉈(なた)」道具を考える

道具は使ってこそ意味のある物ですが、現在では使う機会がなかったり、もっと便利な道具に取って代わったりして現場からは姿を消しています。昔からの道具は骨董品として、また、道具マニアの方のコレクションとして新たな存在の場所を確保しているのが実情の様です。

祖父や父の使っていた道具には思い出もあり粗末には出来ませんし、今でも実用に用いる事もあります。周りの方からすれば古臭い時代遅れと見られるかもしれませんが、祖父や父の思いが伝わるようで、私には大切に受け継ぐものだと考えています。

※中央町一丁目餅つき大会  12月1日(日)10時30分~11時30分  場所:中央町一丁目 目黒区中継所跡地 中央町1-10-3付近
 (当日、整理券を配付しますので早めにお越しください。)
 (車での来場はできません。)

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