地域の結束を目指して
間もなく東日本大震災から8年目が経とうとしています。未曾有の大災害は私たちの防災に対する意識を劇的に変え、一人一人の心の中には自然災害に対する恐れと、いかに乗り越えるべきかという防衛本能の様なものがしっかりと刻み込まれた経験となりました。
当店の所属する町会や住区でも防災に対する取り組みを様々行っています。防災訓練、避難所運営訓練、要支援者の把握などの緊急連絡体制の構築等。定期的に訓練も行い、やれる事はすべてやっているつもりですが、震災直後に比べ参加人数もだんだん減り、顔触れも決まった人のみで広がりがありません。これは地域の住宅事情を考えると止むを得ない事かもしれません。目黒区内には新しいマンションや住宅が増え、昔からの住民と新しい住民との交流がほとんどなく、地域を支える町会活動にも無関心と思えるほどです。中にはマンション単位で防災訓練を行うところもありますが1~2棟です。これでは大災害時の避難や救助などに支障が出ると考えられます。
地域を支える町会の役割は大事ですが、若い方の参加がなく高齢化しています。そのことは動けるメンバーが幾つもの役割を兼任しなければならず、ますます町会の活動を困難な方向へと追いやっている様に思えます。それでも文句も言わずに自分たちの町を支えるために皆笑顔で頑張っています。町会活動はボランティアですが当町会は皆いい人ばかりで笑いの絶えないアットホームな雰囲気はこの地域が準工業地域で、町工場のおっさん達が多い事も一因かもしれません。
近い未来に必ず来ると言われている災害時にはすべての人がお互い協力し助け合って困難を乗り越える事ができると強く信じていますし、そう出来るようみんなで準備する事が大切だと思っています。