採薪之憂(さいしんのうれい)
久しぶりにひどい腰痛になってしまいました。
きっかけは連休前半の5月1日に、神棚に新しい「お榊」と「水」をお供えするために踏み台に乗ったところバランスを崩し、後ろ向きに腰から落下した事が原因です。
年齢とともに運動能力が低下したためなのか、はたまた日頃の行いが良くなかったからなのかはわかりませんが、おかげで連休に予定していた網戸の張替えや照明器具の交換はできませんでした。家族からは心配されましたが、その言葉の端には「だから言わんこっちゃない」というニュアンスがしっかりと込められていました。
5月8日までの連休は歩くことも出来ず、寝返りを打つ事も一苦労でした。9日からは少しづつ動くようにし、痛みを抱えながら無理をしない様に仕事を行っています。
思えば腰痛は材木業界に関わる人に多くみられる「職業病」と言えるかもしれません。仲間内で腰痛の話題になると経験談や治療法など、よくアドバイスをもらいます。力仕事をする職業には付いて回る症状と言えます。(長年の力仕事で椎間板がつぶれて神経を圧迫し痛みが出る)
年齢とともに体の柔軟性が失われ、腹筋や背筋の衰えが腰痛の遠因になる事は分かっていました。ただ、頭で分かってはいてもなかなか対応出来なかったことは反省しきりです。これからは体と頭の柔軟性を高めて、また少しづつ筋力を強化し腰痛を予防することが新たな課題となりましたが、この腰痛とは一生根気強く付き合っていかねばと覚悟しております。
※ 採薪之憂(さいしんのうれい) -(病に伏して薪(たきぎ)を採る事さえままならない)- 自分の病気をへりくだって言う言葉
※ 写真はコルセットベルトと湿布薬(他にも石膏で型取った胸下までのプラスチックのヒモ締めのコルセットもあり → 蒸れます)