伝統工芸展中止のお知らせ
前回、お知らせを致しました、「第60回東日本伝統工芸展」は新型コロナウイルスの感染拡大により、残念ながら中止となりました。感染の収束が見通せず、止むを得ない事ではありますが、芸術文化に親しむ機会が一日も早く戻ります事を心より願ってやみません。
出来る限り早めにウイルスに対抗する薬が開発される事が待たれますが、当分はマスク、うがい、手洗いの徹底と、なるべく出歩かないなど感染のリスクを冒さない様に努めたいと思います。
薬と言えば、樹木からも様々な薬が作られる事をご存知でしょうか。写真はキハダ(黄檗、黄肌;ミカン科キハダ属)材ですが、名前の通り樹皮を剥ぐと、鮮やかな黄色の内皮が有り、ここから胃腸薬などの薬効成分が作られます。材も、美しい杢が出たり、クワやケヤキの模擬材として利用されたりします。又、加工も容易で指物の練習などには適していますが、流通量は少なくなってきています。
薬用としては他にも、イチイ、イチョウ、クスノキ、クワ、サイカチ、センダン、トネリコ、ニガキetc・・・等々、実に多くの樹木から多種多彩な薬効成分が作られ、漢方薬などとして用いられています。(樹皮、樹液、葉、実、根などの部分から)
樹木からは、薬用としてだけでなく、もちろん用材としてや、燃料として、食用、飲用として、漆などの塗料としてなど多様な利用がなされて来ました。もしかしたら新型コロナウイルスに対抗する特効薬も、樹木から作られる事があるのではないかと朧気ながら考えたりもします。