樹木巡覧
3月最初の日曜日、朝から天気も良く、運動も兼ね「都立林試の森公園」へ出かけてきました。
この時期は「河津桜」が満開で、多くの家族連れやグループが花見を楽しんでいました。
「都立林試の森公園」は元々1900年(明治33年)に山林局目黒試験苗圃(びょうほ)として発足し、その後山林局林業試験場と改められ、1978年(昭和53年)に筑波研究学園都市に移転した跡地に、1989年(平成元年)に公園として整備され開園し、目黒、品川区民の憩いの場として親しまれています。 (*目黒区HPより)
元は林業試験場なだけに国内外の様々な樹木を見ることが出来、この日も色々な樹木を観察しながら半日程歩き周って来ました。その中から材木として流通する樹木を紹介してみます。
イスノキ : マンサク科(散孔材)床柱、敷居、櫛、算盤玉、楽器など。又、焼いて灰として陶器製造に用いる木灰は、他の木灰より上等とされる。
トチノキ : トチノキ科(散孔材)寄木、木象嵌、洋家具、木鉢、漆器丸物木地など。大木になり、幅広の材も多い。天乾時にカビを出さない様に注意深く扱う必要が要る。ホオノキ : モクレン科(散孔材)彫刻、版木、挽物、まな板、刀剣白鞘、刃物の柄、木魚など。狂いが少なく加工も容易。センダン : センダン科(散孔材)家具・指物、寄木、木象嵌など。ウバメガシ : ブナ科 最も上等なる炭、いわゆる「備長炭」を製するに用いる。又、和船の櫓にも重用される。カラタチ : ミカン科 参考までに珍しかったので。 思わず懐かしい童謡を口ずさんでしまいますね。
からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ
からたちのとげはいたいよ 青い青い針のとげだよ
からたちは畑の垣根よ いつもいつも通る道だよ
からたちも秋はみのるよ まろいまろい金のたまだよ
からたちのそばで泣いたよ みんなみんなやさしかったよ
からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ
作詩 : 北原白秋 作曲 : 山田耕筰
『からたちの花』 1925年(大正14年)