八月も半ばを過ぎましたが、より一層気温が上がっているような日々が続いています。夏バテしてはいませんか？熱中症にならない様に体調に気をつけて過ごして行きたいところです。

毎日、気温が体温に近い中での仕事は体力的にも気持ちの面でも疲弊してしまいます。そこで心身のリフレッシュ目的に長男、次男と男三人で、お盆休みを利用して立山・黒部に出かけてきました。

直前に思い立った為か、お盆休みの立山・室堂周辺の宿はどこも空きがなく、０泊２日の弾丸ツアーも止む無しと考えておりましたが、ラッキーにも10日前にキャンセルで空きが出て弥陀ヶ原で一泊する事ができました。

10日（土）の夜に帰省ラッシュの落ち着いた頃を見計らい22時30分に出発しました。翌3時に立山・黒部アルペンルートの起点の扇沢に到着しましたが、周辺の有料・無料駐車場はすでに満杯で、結局駐車できたのは扇沢から３キロ山道を下った道路端となりました。お盆休みで人気の観光地とはいえ、この状況は予想すら出来ず見通しの甘さを悔いるばかりでした。

救いだったのは息子達がこの状況にもポジティブで、真っ暗な山道をライトを頼りに40分歩き、5時前に扇沢駅で当日券の列に並ぶ頃にはこの状況すら楽しもうという気分になります。夜明けと共にうっすら見えてくる山の稜線に旅情気分が高まりますが、一方でこれからの移動の混雑も覚悟しました。

6時半始発の関電トンネルの電気バス、急傾斜のケーブルカー、ロープウェイ、立山トンネルのトロリーバス（今年で最後）と乗り継ぎ、8時に室堂に到着します。混雑はしましたがどなたもマナーは良く、登山客のモラルは高いと感じました。

雄山（3,003m）頂上へは天気も良く、かなり疲労はしましたが、男三人での登山はとても良い思い出となりました。（4時間かかりました）

今回、立山黒部アルペンルートを目的地にしてとても良かったと感じています。それは各交通機関、観光施設、宿泊施設など、いずれも対応に好感が持てました。特に宿（弥陀ヶ原・立山荘）には息子の高山病に対する適切・迅速な対応に感謝しています。夜間に室堂の診療所まで運んでいただき大事にならずに済みました。聞けば夏季は山岳事故や急病に対処するために医大から派遣された医師や、警察の山岳警備隊が常駐しているという事でした。（尚、費用は一切かかりませんでした）

立山・黒部アルペンルートの各施設の方々はこの地域を訪れる観光客に対するホスピタリティ（親切にもてなすこと、思いやり）を感じます。登山客・観光客の安全を見守る体制は、この地域の景観・自然環境を維持することと繋がっていると思います。宿の方に聞いたのですが、富山県の小学生（高学年）は皆、雄山登山をするという事です。心肺機能を高めると共に、郷土の自然に誇りを持つことで環境に対する理解を深めるのではないでしょうか。

涼しい気候や素晴らしい景色に心身ともにリフレッシュできました。できるならば来年も再訪してみたいと思える程です。ただ、駐車場はもう少しなんとかして欲しいところですね。お願い致します。　 m(_ _)m　

追記　　立山・雄山の頂上の標高は3,003mでした。訂正します。 m(_ _)m
また、富山県内の小学生の立山登山はコロナ禍もあり、近年、参加校は減っているとのことです。

※　3枚の写真はいずれも雄山の頂上小屋を撮ってみました。