檜のカウンター

先日、東横線「都立大学」駅近くに新規オープンする和食店のカウンター製作の依頼を受け、納品させていただきました。檜(ひのき)の一枚板のL字カウンターです。少し広角度に開いたL字カウンターで、付け台(2段カウンター)もカウンター角度に合わせて部材の製作を行い、納品させていただきました。長手は約4,300㎜、短手(妻手)は約2,500㎜の長さで、幅は約500㎜(見え掛かり450㎜)、厚み55㎜です。
接合は留め継ぎで裏側にボルト締め加工、また、反り止めに金属プレートを裏側に数か所埋め込み加工しています。付け台も広角度の留め継ぎで、ボルト接合加工を施しています。
オーナーであり料理人でもある方からの直接のご依頼でしたが、予算や、材のクオリティなど含め、ご希望に沿うカウンターが納められてホッとしています。(U様、掲載許諾ありがとうございます。)
材の選択にはオーナー様と一緒に下見に行き、ご希望に合う材を選びましたが、条件としては、「檜の一枚板」、「お客様より見える部分は無地(無節)」、「耳付き材は厨房側は耳を落とさず幅を広く確保する」等です。もちろん加工費を含め予算に合う条件をクリアする事が出来、オーナー様にも喜んで頂き、こちらも質の高いカウンターが納品出来た事に安堵しています。
下の写真は加工前の短手材(妻手材): 右側(客席側)の耳を直線にカットし10㎜の面取り、左側(厨房側)は耳を残し幅を最大活かす。
加工前の寸法は長さ2,700㎜、幅530㎜(中央寸検)、厚み70㎜
お店のオープンは2月1日との事でしたが、他店での長い経験を積んだオーナー様の人柄同様、素敵なお店となる事は間違いないと思っていますし、コロナ禍の逆境に負けずに末永く地域に愛されるお店になって行かれる様願っています。